ベビーカーで電車に乗るときの心得!

ベビーカー 電車

 赤ちゃんをベビーカーに乗せて電車を利用する際、「電車が混んでいて周りの方に迷惑をかけたらどうしよう」、「赤ちゃんが突然大声で泣き出してしまったらどうしよう」などと不安になる方がいるかもしれません。でも、しっかりとマナーを守っていれば、ベビーカーで電車に乗ることには何の問題もありません。ここでは、電車内の状況などに合わせて臨機応変に対応する方法や注意しなければならない点をご紹介します。

1. ベビーカーで電車に乗るときの配慮・マナーとは?

 ベビーカーで混雑した電車に乗ると、一緒に乗り合わせた方の中には、乗り降りを手伝ってくれたりスペースを譲ってくれたりする方もいれば、狭い車内で幅をとるベビーカーに対して、不愉快に思われる方もいるでしょう。互いに気持ちよく車内で過ごすためには、ベビーカーを持って乗車する方が、最低限のマナーを守ることが必須です。周りの方への配慮、そしてベビーカーに乗っている赤ちゃんの安全面への配慮も忘れないように、以下のことに気を付けておきましょう。

  • 他の乗客の方との接触や通行の妨げに注意する。ベビーカーは押している側が思っているよりも幅が広く奥行きもあるので、たくさんの人が行き交う駅のホームや狭い車内では、ぶつかったり通路を塞いでしまったりすることのないように気を付けなければならない。
  • 電車の揺れやホームの傾斜でベビーカーは簡単に動いて行ってしまい、他の乗客の方の迷惑になったり赤ちゃんが怪我をしてしまったりする恐れがあるので、車内や駅のホームではストッパーをかけて、絶対に手を離さないようにする。
  • 駅での乗り降りの際には段差や溝に十分注意し、手伝ってくれた方にはお礼を言うのを忘れないようにする。
  • ベビーカーの赤ちゃんを放置してスマートフォンを見続けるなど行為は控え、ぐずってしまった時には音の出ないおもちゃなどで対応するようにし、あやしても効果がなければ抱き上げてみるなどする。
  • 通勤通学時間を始め混雑している時間は、やむを得ない場合を除いてなるべく避ける
  • ベビーカーでの移動は、エレベーターを待ったり階段の昇降でベビーカーを畳んだりと一人で行動するときよりも時間がかかることが多いので、必ず時間に余裕を持って行動し、駆け込み乗車は絶対にしない。

2. ベビーカーを畳んで乗るべきなのはどんな時?

ベビーカー 電車

 ベビーカー1台分で車内の少なくとも3~4人分のスペースを必要とすることになるので、どうしてもベビーカーを畳まなければならない状況が出てきます。一方で、ベビーカーを折り畳むと、赤ちゃんを抱っこして赤ちゃん用の大量の荷物を持った状態で、さらにベビーカーも支えて満員電車の揺れに耐えるという非常に困難なシチュエーションとなり、逆に危ない事態にもなり兼ねません。ベビーカーを畳んで乗る際には、赤ちゃんと周囲の安全に十分配慮する必要があります。畳んで乗る状況は、以下のような場合が考えられます。

  • 通勤通学時間帯の満員電車などの、混雑時。
  • 二人乗りベビーカーや幅の広いベビーカーを持って乗車する際。
    (ただし、二人乗りベビーカーを畳んで支え、更に子どもたち二人を抱っこするのは至難の業なので、一人は抱っこで、もう一人は一人乗りベビーカーで乗車する、などなるべく工夫して乗車する。)
  • 座席の間など通路の幅が狭い場所に乗車せざるを得ない際。
  • すでにベビーカーが他に何台か乗っている時。
  • 機嫌が悪くなり抱っこしたなど、お子様が乗っていない場合。

3. ベビーカーを畳まないで乗る場合の注意点は?

ベビーカー 電車

 以前は、ベビーカーはなるべく畳んで乗るもの、という認識の方が多かったかもしれません。しかし、国土交通省が平成26年に作成した「ベビーカーマーク」をきっかけに、ベビーカーを畳まないで電車に乗ることができる環境に変わりつつあります。その場合はどんなことに気を付けなければならないか、頭に入れておきましょう。

  • 座席の間の狭い通路の真ん中などは避け、座席とドアの間の空間などなるべく端の方にいるようにする。
  • 優先座席の横のベビーカースペースが空いていれば、そこに立つと通路が空くので迷惑をかけにくい。
  • ドアの前に横向きに置くなど、乗降の妨げになることはしない。
  • ストッパーをかけるだけでなく、必ず手を添えて絶対に動かないようにする。
  • お子様がおとなしくしていても絶対に目を離さない
  • 途中で混雑してきたりお子様の機嫌が悪くなってきたりした場合は、「せっかくベビーカーに座ってくれているし…」と思うのではなく、抱き上げてベビーカーを畳むことも必要。

4. ベビーカーで電車に乗る際のまとめ

 ベビーカーで電車に乗ると、混みあった車内でも一定のスペースを必要とし、慣れない環境の中で赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあります。しかし、ベビーカーで電車に乗らなければならない理由があるのだから、最低限のマナーと思いやりを忘れなければ、あとは堂々としていて良いのです。子育てをする側にとっては、ベビーカーで電車を利用することを温かく受け止めてくれるような社会になることが一番の願いです。電車でのお出かけは、いつも家で赤ちゃんと過ごす日常からのいい気分転換になるはずなので、ぜひ息抜きのつもりで楽しんで乗車してみてくださいね。

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